2018年9月23日日曜日

遺品整理をどうしよう




遺品整理&処分に掛かる費用




自身や、親世代の亡くなった後
遺品の整理、処分が必要になります。

持ち家や同居ならば、しばらくはそのままで時間をかけて…
落ち着いてからゆっくり遺品整理をすることも可能です。

しかし賃貸の場合は、遺品整理を終え、
賃貸契約を解除するまでは、ずっと家賃が発生しますから
いつまでもそのままでと言うわけにも行きません。

大切な人を亡くした悲しみもある中、
親とはいえ、人の持ち物で何をどうしたらよいか
ひとつひとつ判断していくのは大変です。

今回は、遺品を処分する際に気をつける点や
処分方法、おおよその費用などをまとめてみました。



遺品を処分するには



・遺族が自力で頑張る

・不用品業者にお願いする

・遺品整理業者にお願いする

大別してこの3つに分けることが出来ます。

それぞれに、メリットとデメリットがあるので
ひとつずつまとめてみます。




遺族が自分で頑張るを選んだ場合


想い出の品や、資産価値のあるものなどを
一つ一つ選別することができます。

しかし、遺族が現役で仕事をしていて要る場合
なかなか大量の品々を片付け処分するのには時間がかかります。

同居している場合や、実家が比較的近い場合は

時間をかけて少しずつ片付けることも可能です。


しかし実家が遠方な場合は、実家までの移動時間と
交通費の負担が必要となります。

現役で仕事や子育て等で、足しげく実家通いするには

金銭的にも時間的にもないかもしれません。

に、休みを利用して片付けたとしても
その地域の自治体のゴミ出しルールの壁があります。

慣れない自治体のゴミルールはかなり大変です。


きのこは、引っ越しでいくつかの自治体を体験しましたが、

え?傘も可燃ごみ!?という自治体もあれば
ビンの色も細かく指定されている自治体もあります。

自治体の豊かさや保有する焼却炉の性能、

ゴミ回収車の台数、人口などの状況によるようです。

遺品で処分しようと思った物が「何ゴミ」なのか

いちいち確認しながら捨てるのは骨が折れます。


また、ゴミを出せる曜日が自治体ごとに決められており
滞在期間中にそのゴミの日が無い場合は
せっかくまとめても出せない可能性もあります。

個人でトラックを保有していたり、レンタルで借りれば

自治体のゴミ処分所に直接持ち込むことも可能ですが
免許が無い、慣れない車の運転は出来ない等の場合難しいですね。

かといって、電車でゴミを大量に持ち帰るのは不可能ですし、

一気にスッキリとはいかないかもしれません。

このように、いずれにせよ片付け終わるまでに
かなりの時間と労力が必要となります。






不用品業者にお願いした場合


不用品業者にお願いすれば、遺品を素早く処分することが出来ます。

手間のかかる、ゴミの分別が不要で
ゴミ出しも業者が契約している廃棄物処分工場等に
廃棄してもらえるため煩わしさは解消されます。

ただし、不用品業者の方は、品物を「不用品」としてとらえます。
そこにあるものが遺品であり、必要な物かどうかを判別することは
仕事内容に含まれていません。

そのため、本当は残しておきたかったものや
貴重品などもまとめて処分されてしまう可能性が高くなります。

あらかじめ、遺族が必要な品を先に選択して
残ったものの処分をお願いするという形なら良いと思います。

ただし、こちらも先に挙げた「自分で頑張る」と同様
有る程度の時間と労力は必要になります。


また、あまりに安い不用品回収業者などでは

トラブルが発生する場合もあります。

特に気をつけたいのが、料金トラブルです。



当初の費用は廃棄だけの料金なので、

積み込み・運搬は別料金だと請求される。

作業当日や、作業後に不明瞭な料金を新たに請求される。


○○はオプションになりますと、別料金を請求される。



このようなトラブルを回避するために、あまりに他と比べ

安すぎる不用品業者は疑ってかかると良いかもしれません。

また、見積もりは、口約束で無く、必ず書類かデータのような

形に残るものにしておくことが重要です。

他に、オプション料金や、追加料金が最初から

明確に設定されていることもポイントです。

出来れば、ひとりだけで対応するのではなく、

家族や友人、知人など複数で回収の場に立ち会うと安心です。



遺品整理業者にお願いした場合


自力&不用品業者の良いところを併せ持つのが
遺品整理業者です。

一般社団法人 遺品整理士認定協会という団体があり、

「遺品整理士」の資格を有するスタッフが在籍する業者もあります。

遺品整理士は、買い取り品がある場合に適正な査定を行うことができ、

供養の必要な物は神社仏閣で供養しくれるサービスや
遺族の心に寄り添う遺品整理を期待できます。


遺品をひとつひとつ、仕分けして必要なものは遺族に渡し
不要な物は処分してくれるという便利なサービスです。

貴重品など大切なものを処分される心配がないので安心です。

また遺品整理業者によっては、不要になった品の買い取りを
行う場合もあり、処分に掛かった費用から買い取り価格を
引いてくれるところもあるようです。

こちらも、不用品回収業者と同様に、

業者選択の際は、見積書、オプション費用等
きちんと確認しておく必要があります。

不用品業者に依頼するのに比べ
業者の方に手間暇が掛かる分、処分費用は高額となります。



また、ひとくちに遺品整理業者と言っても、

業者ごとに得意な作業が異なるようです。

一般的な遺品整理業者はもとより、老人ホームや、介護施設への

入居を専門に行っている業者や、孤独死現場での清掃に強い業者など
自分に合った業者を選択することも重要です。


















遺品整理に掛かる費用


故人の趣味が何かのコレクションであったり、
物が捨てられない人の場合遺品の量も多くなります。

現在多く亡くなっている方の年齢層だと
世代的に、「物があることが豊かさの象徴」と
とらえる人も多いのではないかと思います。

故に、遺品が多いお宅が大半なのではないかと思われます。

親が亡くなって片付けてみたら、
粗品のタオルや食器が大量に出てきたというような話も
大いにありそうで、他人事とは思えません。

また、同居していれば生活家電は共用で廃棄の必要はありませんが、
別の所帯で離れて住んでいれば、それらも不用品になります。


住まいの形態、広さ、故人のライフスタイルなどにより
遺品の量は様々であるため、やはり
見積もりを取ってみないと金額がわからないところが大半です。

一概にいくらとは言えませんが
おおまかな費用を調べてみました。


不用品業者による処分

トラック摘み放題パック

軽トラック 15,000円~30,00円

2tトラック 40,000円~80,00円



遺産整理業者

ワンルーム 30,000円~100,0000円

2LDK 90,000円~400,0000円

4LDK 15,0000円~800,000円


部屋の広さが同じでも、遺品の量や内容により
価格は大きく異なります。

また、同じ内容でも業者によってかなりの差がある場合があります。

かならず複数社の見積もりを取り、サービス内容や
オプション料金、キャンセル料金などの確認する必要があります。

見積もりをとると、ついつい価格が目につきやすいですが
価格が安いという理由だけで決めて、
実際の作業範囲が思ったものと違ったり
追加料金を後から請求されるケースもあるようです。

連絡がスムーズに取れる、請求内容が明快など
怪しい要素のない業者を選定する必要があります。



いずれの場合でも、遺品整理は手間暇、費用のかかる

一大イベントだと言えます。

終活を行う際は、遺族の事を考え
処分が面倒になりそうな物だけでも早目に処分したり、
明らかに不要な物は捨てておくなど
事前に出来ることは対応しておきたいですね。

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