2018年9月14日金曜日

お墓について考える(宇宙葬編)





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宇宙葬とはいかなるものか


先の、お墓について考えるシリーズに続き
散骨や樹木葬などのように従来の墓所に
とらわれない埋葬方法についてまとめています。

今回は宇宙葬について調べてみました。



遺灰を撒く場所


「宇宙葬」の名が示す通り、
遺灰を宇宙に送り出すという新しい形の葬送方式です。

一時はスペースデブリ(宇宙ゴミ)の増加につながると

批判も出たようですが、年々改良が加えらて
現在では一般の会社で、行うことが可能となっています。

我が身が滅びた後、広大な宇宙に
旅立てることは、ロマンを感じますね。





遺灰の扱い


宇宙葬は遺灰の一部を小さなカプセルに入れて
ロケット等で宇宙に打上げるというものです。


衛星軌道に乗った遺灰は数年から10年くらいの間

地球を周回したのち、大気圏に突入して
摩擦熱により燃え尽きるそうです。





宇宙葬のタイプ


樹木葬や海洋散骨と同様に、

宇宙葬にもいくつかの選択肢があります。


バルーンでの宇宙葬


巨大なバルーンに遺灰を付けて空へ飛ばす方法です。

飛ばされたバルーンは上空で、内部の圧力が高まって破裂し、

遺灰はそのまま成層圏で散骨されます。

バルーンを飛ばす場所に規制は特に無いようです。



きのこは以前テレビニュースの特集で、

バルーンでの宇宙葬の会社と利用者の様子を観たことがあります。

遺族が空を見上げ、小さくなるバルーンを見送る姿は

メモリアルな雰囲気を醸し出していました。



ロケットでの宇宙葬


先のバルーン葬と同様に、成層圏で散骨する方法として
ロケットにカプセルに入れて遺灰を打ち上げる方法です

カプセルに文字を入れるサービスを提供している会社もあります。




人工衛星による宇宙葬


遺灰の一部をカプセルに入れて、
人工衛星に乗せて打ち上げる方法です。

人口衛星は数日から数年の期間をかけて、地球を周回。


専用のアプリにより、人工衛星の

現在地を確認できるサービスもあるようです。

また、人口衛星から観た地球の姿を、

リアルタイムに見ることもできるそうです。

最終的に人工衛星は大気圏に突入して、

流れ星になるという仕組みです。



月面供養による宇宙葬


アメリカのElysium Space, Inc.(エリジウムスペース社)が
始めたサービスです。

遺灰の一部をカプセルに入れ、

月着陸船の内部に搭載して月面に送る方法です。

月面にお墓を持つことで、世界中どこからでも
月を眺めることでお墓参りをすることができます。

月面供養には、次のものが含まれます。

  • 火葬された遺灰の一部の回収、宇宙への打ち上げ
  • 遺灰を収めたカプセルへのイニシャル刻印
  • カプセル搭載モジュールへの追悼メッセージの刻印
  • 打ち上げビューイングイベントへのご招待(旅費などは自費)
  • プロの手による、打ち上げイベントのビデオ作成
  • 宇宙葬の完了を示す証明書

月面供養を行なうには、エリジウムスペース社から送られてくる
キットに入っている遺灰カプセルに、遺灰の一部(約1g)を入れます。

カプセルのキャップには、イニシャルを3文字以内で刻印できます。
人工衛星には、60個のカプセルが収納されます。

カプセル以外に、人工衛星の金属プレートに
最大80文字までのメッセージが刻印できます。



宇宙葬の申し込み


宇宙葬については、主にネットで情報収集ができるようです。


「宇宙葬」や、「バルーン葬」などのキーワードを入れて

検索すれば複数の会社が表示されます。


価格や、サービス内容は運営会社により

かなり違うようなので、興味のある方は
早目にじっくり調べておくとよいかもしれません。



折角自分で選べるのなら、早目に色々調べて

気に入るサービスを利用したいですね。





気になる宇宙葬に掛かる費用


宇宙葬の費用について


先に挙げた、宇宙葬の方法により掛かる費用も異なります。




バルーンでの宇宙葬

約30万円


ロケットでの宇宙葬

約50万円


人工衛星による宇宙葬

約100万円


月面供養による宇宙葬

約120~250万円



通常のお墓を建てるよりは、いずれも割安です。



一口に「宇宙葬」と言っても、
選択する方法により費用はかなり異なりますね。


宇宙葬実施の注意点


これまでに記事にした、散骨や樹木葬と同様
従来からの伝統的な埋葬方法ではないため
家族や親族の理解が得られない場合があるようです。

申し込み前に、よく相談をしておくことが大切ですね。



遺族はお墓参りに行く代わりに、夜空を見上げて

故人を偲ぶ・・・ロマンチックですね。






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