2018年9月1日土曜日

お墓について






お墓について考える



きのこは以前、とある大規模霊園の近くに1年ほど住んでいました。

ちょっとした住まいより立派なくらい豪華なお墓、

立派なお墓を建てても誰も参拝してくれる人も無く、
思えばこのころから、お墓の存在意義について考えるようになりました。

霊園内は公園のようになっており、お参りのほか
ピクニックや犬の散歩、ジョギングで訪れる人も多く賑わっていました。

綺麗に手入れされ絶えずお花が手向けられているお墓が有る一方で、

管理費が支払われず、草に覆われ取り壊しの看板が
立てられているお墓も目にしました。

荒れ放題で果たして故人は嬉しいのかな・・・。

そう思ったのがお墓について考えるきっかけとなりました。




きのこの父は二男で現在お墓が無い状態です。
きのこの家族は、父以外墓の必要性を感じておらず
散骨や樹木葬儀でお墓は無しでよいのではと考えています。

ところが、世代なのか、男のプライド?なのか
父は実家の付近に立派なお墓が欲しい!と常々言っていました。

 不謹慎かもしれませんが、死んでから立派なお墓に入って
本人的に何かメリットがあるのかな?と思ってしまいます。

現在きのこも、姉も実家からは離れた土地に住んでおり
父母が亡くなれば、距離や移動費用を考えても
地元に帰ることもほぼなくなることが予想されます。

そういった状況から個人的には、
お参りも滅多に出来そうもない墓に価値が見出せません。

しかも、父には孫がいませんから
きのこ世代が死ねば、墓守は消滅することが確定しています。

最近は、少し父の考えも軟化して 
姉が、マメにお参りができることを告げつつ
姉の地元の屋内型霊廟を勧めると選択肢に入ってきたようです。



お墓の基礎知識



お墓といっても、買って終わり!ではなく


①永代使用料(えいたいしようりょう)

②墓石代(ぼせきだい)

③管理料(かんりりょう)


3つが必要となります。




永代使用料



お墓は個人が勝手な土地に造ることができません。


そのため、公営・民営の霊園や、寺院の墓地を使用することとなります。
その場所代としてかかる費用が「永代使用料」です。

また、契約したお墓が不要になり、墓終いを行う場合
一般的に、世間では「お墓を買う」という表現をしますが、
正確には、お墓の土地は「借りる」形になるため

不動産とは異なり「取得税」「相続税」
「固定資産税」等の対象外となります。

さらに、他人へ譲渡・転売することはできません。

また、使用権を遺族に継ぐことはできますが、
数百万円の費用を請求されたなどのトラブルもあるらしく
造るのも終うのも大変一大イベントのようです。




墓石代


所謂、我々がお墓で目にする石材一式に加え、
名入れ・建立の作業代金、香皿などの付属品等の費用です。

最近では故人の生前の趣味のデザインを
彫刻したものなど個性的なこだわりのあるものも見かけます。





管理料



お墓は建てて終わりではなく、霊園や寺院に
管理料を納める必要があります。

休憩所、トイレ、水汲み場、緑等の共有スペースの
維持・管理や、電気代・水道代など、
墓所運営にかかる費用となります。

その他に寺院墓地では、檀家になる必要があり
お墓とは別に折々にお布施が必要になる場合があります。

きのこの母方の祖父は、檀家総代を務めており
お金も労力もかなり割いていたようです。

信仰心が低い きのこには、ありがたみがわかりませんが
祖父の葬儀の際には、檀家総代の功績を評価され
戒名が1文字サービスされたことが葬儀の際
僧侶からうやうやしく語られていました。

個人的には、死んでからの名前というのにも
興味が無いのですが、それは人それぞれの価値観ですからね。

祖父はおそらく、幸せだったと思います。


以上3つのをまとめて「お墓代」としますが、

価格はピンキリのようで100万円以下のものもあれば
立地や墓地の広さ、墓石の材質やデザイン等により
500万円を超えるものもあるようです。



これから考えて行くこと


きのこは、自身の遺骨については、
なるべく手間暇かからないように

お願いできる形にして逝きたいと思っています。


しかし両親のお墓問題は、

その時を迎えるまで方向性が決められなさそうです。

本人の意思はなるべく尊重したいと思うものの

遺された後のことを考えるとなかなか難しそうです。



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