2018年8月30日木曜日

どうする胃がん検診



胃がん検診を受けよう



国立がん研究センターの調べによると

2016年にがんで死亡した人は372,986人。

うち男性は219,785人、女性は153,201人。


2016年の死亡数が多い部位は次のお通り。


男性 1位:肺 2位:胃 3位:大腸 4位:肝臓 5位:膵臓


女性 1位:大腸 2位:肺 3位:膵臓 4位:胃 5位:乳房


男女計 1位:肺 2位:大腸 3位:胃 4位:膵臓 5位:肝臓



胃がんによる死亡は、男女ともに上位に入っています。




胃がんの罹患率

胃がんの罹患率は

・男性の9人に1人


・女性の18人に1人


胃ガンは、かつては日本人のがんによる死亡数の第一位だったそうですが、

最近は診断方法と治療方法が向上し、男性は2位、女性3位となっています。


国立がん研究センターのがん死亡率



まだ若いから大丈夫!と思っていても

若い人がかんになった場合の方が、
がん細胞の成長が速いため油断できません。

では、胃がんの原因とは?




胃がんの主なリスク要因

胃がんが発生する原因について
挙げられるリスク要因は次のような物です。

・多量の塩分
・ヘリコバクターピロリ菌
・喫煙
・多量の飲酒

胃の粘膜内の細胞が、何らかの刺激や原因で
癌細胞となることで胃がんが発生します。

胃への刺激を減らすことで
胃がんのリスクを下げることができるといわれています。

具体的な対策としては、食事の塩分を控えること
野菜や果物をきちんととることなどです。


国立がん研究センターのがん原因




早期発見により、胃がんによる死亡リスクを

回避することが出来るかもしれないので
やはり胃がん検診はきちんと受診した方がよいですね。


胃がんの検診


今年の健康診断を申し込む際も、胃がん検診をどうするか

例年同様悩むこととなりました。

胃がん検診は問診の他
胃X線検査と胃内視鏡検査の二種類に大別されます。





胃X線検査



胃X線検査とは、いわゆるレントゲン検査です。

造影剤のバリウムと、胃を膨らませる炭酸ガスを発生させる

発泡剤を飲んで検査を受けます。

胃の粘膜を見やすくするために、ゲップを我慢する必要があります。


さらに撮影時には、膨らんだ胃の粘膜にバリウムを付着させるために、

可動性の撮影台に乗り、体を仰向けやうつ伏せ、左右に
ぐるぐると回転させる必要もあります。



胃内視鏡検査


一方胃内視鏡検査は、経口あるいは経鼻より
小形カメラを装着した細い管(直径5ミリ~10ミリ程度)を挿入し
食堂、胃、十二指腸を直接観察してもらう検査です。

粘膜の微細な変化も鮮明に見えることから、

微細な異常も発見することが可能だそうです。




きのこのバリウム苦労談 


きのこは今まで、胃カメラを飲むのは痛い、苦しい、大変などの
先入観により、X線検査を選択してきました  


ただ、X線検査を何回か受診した結果言えるのは…

X線検査も決して楽ではないということです!


もったりしておおよそ美味しいとはいえない造影剤を飲み

抑えることのできないこみ上げるゲップに耐え
(しかも結局耐えきれていない)

上下左右にぐるぐる体をまわされることにより

乗り物酔いの一歩手前になりかけ
ようやく終わったと思ったら、下剤を服用し
造影剤が完全に出てしまうまでトイレ生活となります。


きのこは、人生初のバリウム服用後
かなりお腹を下したので安心していたら
なんと翌日便意を催しても出ない!

バリウム便が出口付近で蓋のようになり、

一向に出る気配が無い。

というか、物理的に出ない感じ。


出口付近にとどまるソレをどうすることもできず

割り箸を指して分割できないだろうかなど
無い知恵を振り絞る苦悩が待ち受けていました。

結局、痛みと出血に耐え必死の思いで産み出したブツは

まんまるなお饅頭のような白い便。

これは・・・


体に悪い!というのが初回の感想でした。


それ以降身内に聞いたり、やネットであれこれ調べ

下剤を多く服用してもらうことが出来ることや
油断せずとにかく想定以上に水分を摂取すること等を学び
その後なんとか事なきを得ているものの
あのときの恐怖は忘れることができません。

そうなると、苦しいと言われる胃カメラの方が

実は楽なのではないかと考えるに至りました。

また、初期の胃がんの発見は内視鏡の方が

精度が高いらしく、どうせ辛い思いをするなら
物は試しにと、今年は内視鏡を申し込むことにしました。

だがしかし、ここで新たなる問題が発生します。




経口か経鼻か・・・



読んで字のごとく、胃カメラを口か鼻のどちらから
挿入するかということなのですが…

ぶっちゃけどっちも恐ろしいです。


経口の場合は麻酔を用いて楽にできますとあるけれど

吐き気がすごそうなことと、麻酔の影響もちょっと怖いです。

経鼻の場合は、なんだか

未知の体験への恐怖があります。

どちらもいやだけど、ここはひとつ…

今回は経験者達のオススメ経鼻で申し込んでみました!

健康診断の受診日はまだ先なので
結果はまた報告しようと思います。

それにしても、楽しい老後生活を迎えるための第一歩

健康を保つのは楽じゃないですね。



胃がん検診に掛かる費用


市町村による住民健診、職場での検診、個人で受診する検診や
人間ドックに含まれる場合等で自己負担額は異なります。

各地方自治体(都道府県、市町村、特別区)で
胃がん検診を受診する場合でも自治体により自己負担額は異なります。

各自治体のホームページや、広報誌で調べることが可能です。

また、国立がん研究センターのホームページには
各自治体のがん検診窓口が検索できるページがあります。




各自治体の胃がん検診の自己負担額は、あくまでも目安ですが
胃部エックス線検査の場合2,000円以下程度
胃内視鏡検査の場合で3,000円程度くらいのようです。


また、民間で胃がん検診を受診した場合の例として
きのこが健康診断を受診するクリニックの
オプション料金を参考に記しておきます。

胃内視鏡検査(経口・経鼻) 15,500円(税抜き)
胃部エックス線検査 12,000円(税抜き)

(職場などの補助が全くない、完全自己負担の場合)

両方1万円以上と高額になっています。

価格は受診する機関により異なるため、
予約時に必ず確認してください。

職場の健康診断や、補助を上手に利用して受診するか
自治体での検診に行くのがお得ですね。

胃がん検診のコツ

最期に、少しでも楽に胃がん検診が受診できるように
それぞれの検診のコツをまとめておきます。


胃部X線のコツ

・撮影前

つらいゲップの我慢ですが、まずいからと少しずつ飲むと
一層大変さがましてしまいます。

発泡剤は、舌先に触れないようになるべく
舌の奥の方に入れるように意識して一気に飲みます。

続いて飲むバリウムもなるべく一気に飲むと楽です。

また、迫りくるゲップをこらえるのは至難の業ですが
上を向かないようにしたり、唾を飲みこむと多少楽なようです。

きのこは・・・今まで上手に我慢できたことがないので
偉そうには言えませんが(笑)


・撮影後

撮影が無事に終わりやれやれと思いたいですが
ここからが真の戦いです!

胃部X線検査が終了したら、下剤を服用します。

バリウムは速やかに体外に排出しないと
時間とともに体内で固まってしまいます。

先にも書きましたが、油断すると大変な目に遭います。

個人差があるようですが、検査後下剤を服用してから
数時間から1日後くらいに便として排出されます。

便が出たからと安心するのはまだ早いです!
色が白い便が出る間は、まだ体内に造影剤が残っています。

油断せずに、頑張って完全に出し切りましょう。

そのために出来ることは…

下剤を必ず飲む!

水分をかなり多めに飲む!

食物繊維の摂取を多めに!

白い便がでなくなるまでアルコール摂取を控える!


個人的には、水分を多めに摂ることが
最も重要かつ効果的な感じがしています。

また、普段便秘気味など、排出に不安がある場合、
受付時に申し出ると下剤を多めに処方してくれる医療機関もあります。
恥ずかしがらずに、受付で聞いてみましょう!



胃部内視鏡のコツ

まず、検診申し込み時に出来る対策としては、
経口より苦しさが楽な、経鼻タイプを選択することです。

検診を受ける際は、体の力(特に肩と首)を抜いてリラックスします。

呼吸をゆっくりと行い、唾液を呑み込まないようにする。

意識をモニターに集中し、喉や鼻への違和感を減らす。


また、医院によっては検診前に麻酔薬を使用して
えずきや痛みを緩和してくれるところもあります。

ただし、麻酔の副作用として血圧低下、ふらつき、めまい
眠気、注意力・集中力低下、運動反射能力低下などが
おこる場合があります。

検査後自動車の運転ができないため車で受診会場へは行けません。



検診を定期的に受診することにより
がんの早期発見、早期治療が可能となります。

怖がらず、面倒くさがらずきちんと受診して
元気日々をすごしたいですね!





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